最先端の技術とハイレベルなワークライフバランス JUKI産機テクノロジー

JUKI産機テクノロジーの前身である「JUKI電子工業」の設立は1973年。工業用ミシン世界トップシェアを占めるJUKIの子会社として横手市増田町に設立されました。2017年7月には、県内のグループ会社、JUKI吉野工業(横手市)、JUKI秋田精密(大仙市)と合併。社名を「JUKI産機テクノロジー」と改め、産業用機械メーカーとしての決意を社名に刻み、新たなスタートを切りました。

横手市増田町の本社・本社工場

工場の特徴

現在、同社の主力製品は、電子回路基板に微細な電子部品を搭載する産業用ロボット「チップマウンタ」を始めとする実装関連装置。それに加え、JUKIグループのほかの工場とともにそれぞれが持つ技術を有機的に生かした受託開発・受託製造事業(ODM、OEM)事業を強化。開発設計から製造までのすべてを行えるワンストップソリューションを提供しています。

新事業ODMの営業を統括する今田部長

その事業を統括する、営業部の今田(こんだ)和直部長は、「お客様をこの本社工場にお連れすると、これ(全部を同じ場所でやっている)がいいよね。と、うらやましがられるんですよ」と笑います。開発部門、製造部門含め、すべての部門が同じ建屋内にあるコンパクトさが、工場の規模感として「ちょうどいい」のだそうです。

「会って話すほうがいろんなことがわかります。三現主義と呼んでいますが、「現場、現物、現実」を大切にしています」実際に現場に足を運び現物を自分の目で確かめ、現実をしっかりとらえる、製造工程だけでなく、設計部門や事務部門も一体となり品質を作りこむ方針は、QC検定(品質管理に関する検定)の取得奨励にもつながっており、本社では社員の約6割にあたる250人ほどが資格を取得しているそうです。

毎年必ず地元の新卒を採用

景気の波や海外への生産の流れなど、製造業の構造変化が進む中、同社は毎年、新卒採用を続け、地域の経済に貢献してきました。社員の約9割が通勤圏内出身とのこと。

本社の従業員数は411名、3工場で582名。そのうち、約100名が技術者です。秋田県内外の大学や大学院、高専などで機械工学、電気電子工学、情報工学などを履修した方が多いそうです。

新卒を毎年採用すると、「技能の伝承が図れる」というメリットがあります。先輩から後輩へ、日常的に技術やノウハウが引き継がれていきます

技術職

若手代表としてお話をしてくださった佐藤祐太さんは湯沢市出身。チップマウンタのソフトウエア開発をしています。秋田県立大学で機械設計を勉強し、「地元」で、「設計開発」できる同社を選んだそうです。

自分が開発したものがすぐそこで作られ、動いているというのがかなり早い段階でわかるので楽しそうだなと思いました(佐藤さん)

第一希望はメカ設計でしたが、配属先は、第二希望に書いたソフトウエア開発。会社側の説明は、「装置の構造のわかる人にソフトウエアを作ってもらいたい」ということでした。ソフトウエア開発は大学でほんの少し学んだだけだったそうですが、不安はなかったそうです。

ソフトウエア開発担当の佐藤祐太さん

「入社前から新人教育がしっかりしているというのは聞いていました。東京のJUKI本社でのソフトウエア研修や、職場配属後の、『3か年育成制度』という新人にメンターとなる先輩がついて指導してくれる仕組みもあります」(佐藤さん)

秋田で暮らす幸せ

地元での就職を選んだ理由について、佐藤さんは、少し考えて「水ですかね」と答えました。秋田のおいしい水・空気・お米「暮らしていく環境」として、秋田を離れることは考えなかったとのこと。と、同時に、「好きなことをするための拠点、それが秋田だった」のだそうです。

バイクや車をいじったりするのが好きなのですが、アパート暮らしではそれがなかなか…(佐藤さん)

25歳で結婚、マイホームも建てました。今は、自宅のガレージをDIYで自分好みにカスタマイズし、隣近所を気にすることなく、車にバイクにと、のびのび趣味を楽しんでいるそうです。

横手市出身の今田さんは秋田高専を卒業後、「地元でものづくりに携わりたい」と、この会社を選びました。平均勤続年数が長く、長期的なライフプランを描きやすいのも同社の特徴の一つ。20歳代半ばでマイホームを持ち、生活基盤を固める若者が多いのもうなずけます。

人事担当の宮原由紀子さんは中途入社。新卒の時は、全国転勤のある会社に勤めていましたが30歳を前にして「長く働きたい。家庭を持つなどのライフスタイルの変化も考えると地元がいい」と思い、ここに転職したのだそうです。勤務時間は8時から17時までで土日はほぼ休み。ゆとりをもって働き続けることを考えての転職でしたが、

海外とのつながりも深いし、大きな仕事を任されるので、やりがいがあります(宮原さん)

と語ります。 出産後は1年ずつ育児休暇を取ったそう。「やるときはやりますが、忙しい時でも子供の行事を優先できる“共助”の雰囲気があります」とのこと。正社員の平均勤続年数は、なんと女性のほうが長く、家庭と仕事のバランスをとって働ける制度と、それを可能にする風土が根付いています。

JUKI産機テクノロジーの産業装置事業

それにしても、電子回路基板に微細な部品を載せる“マウンタ”というものがどういうものか、初めて知りました。例えばスマートフォンやテレビなどの家電をはじめとした、身の回りにある、“電気で動くもの”には必ず内蔵される電子回路基板。 電気製品の“頭脳”ともいえるこの電子回路基板に、シャープペンシルの芯の断面(直径0.5ミリ)に並べて置けるほど細かなチップ部品を、高速かつ正確に置いていく装置です。装置の動作は、効率よく生産できるように、ソフトウエアで制御されています。

佐藤さんのように、機械系の知識もあって装置の構造もよくわかっているエンジニアだからこそ、上手にコントロールできるんですね。

JUKIブランドのチップマウンタとその関連機器は、秋田の3工場がマザー工場として、生産、設計開発の中核を担っており、世界約30か国の現地法人や代理店を通して世界中で使われているそうです。

チップマウンタで電子部品を搭載した基板

受託開発・受託製造事業

最近、同社が力を入れ始めたのが、JUKIグループ各社の技術力を生かした、「受託開発・製造事業」。医療機器の製造もできるように、国際標準規格「ISO13485」も取得しました。

JUKIグループ9つの工場がそれぞれにいろいろな技術を持っており、その技術を『点』とすれば、それを結ぶことにより『面』をカバーできる、というのが最大の強み。「長年のものづくりで培った知識と経験に加え、各社が持つネットワークを生かし、お客様がうちに仕様書を1枚持ってくるだけで、欲しいものが手に入る、そんな体制を目指しています。」と今田さん。

同社の「営業」は、すでに出来上がった製品を売るのではなく、顧客からお仕事をいただいてくる仕事です。顧客の要望にいち早く応えるために、商談の段階からエンジニアが同席し、顧客とイメージを共有し、設計につなげていきます。

JUKIのグループ各社が保有する技術 (JUKIホームページより)

「設計開発には、柔軟な発想力はもちろんながら、長年の開発経験を通して蓄積した知識と経験がモノを言います。日々の開発業務にそれらが活かされると同時に、若いエンジニアもどんどん技術を吸収し、成長しています」と今田さん。

今田さんは長年設計に携わったあと、多摩市のJUKI本社の企画で7年を過ごしたことで全社的な動向にも明るく、その上、われわれの取材に対する手際よいプレゼンを聞いていると営業能力もとても高そう。

会社が欲しい人物像 

新卒・既卒に関わらず、「資格」より「熱意」。即戦力よりも、5年後、10年後の伸びしろが大きくなりそうな方を採用したいと考えているそうです。もの作りが好きで、仕事に前向きに取り組み、学校で身につけたことをベースにして仕事に役立つ知識を学び続けていく力が求められます。

実際、「開発」と「製造現場」の近さに魅力を感じて入社を決めるエンジニアは少なくないとのこと。「自分が設計したものが動いているのを見るのが楽しい」と感じる人が多いんだそうです。

ずらりと並ぶ製品は、佐藤さんがソフトウエア開発に携わったそうです

同時に、面接では、『自走力のある人』を求めていると伝えているそうです。この言葉で表されるのは「チームが最大限の力を発揮できるように、自分がどうしたらいいかを考え、自発的に行動できる人」なのだそうです。自分のことはもちろん、人のことも思いやれる人。こういう人ばかりなら、世の中安泰だろうなぁ。

取材を終えて:

3社が秋田に設立された1973年から45年余り、日本の製造業は大きく変わりました。JUKI産機テクノロジーがいくつもの荒波を乗り越え、変化しながら時代に対応してきたのを感じました。マウンタ部門は工場全体の生産性向上にむけたトータルソリューションという進展を遂げつつある一方、今後は新規事業の取り組みにも注目です。同社の社員は仕事に充実感を感じながらプライベートライフも楽しんでおり、ハイレベルなワークライフバランスを実現しているなと思いました。

◆JUKI産機テクノロジーのホームページはこちら

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